私は、猫との暮らしを10年しており、元々、三猫でしたが、2020年6月に一猫迎い入れて、今日現在で、四猫と暮らしております(あと、妻も1人居ます)
四猫全てが元々野良猫で、保護し、保護猫として生活を共にしております。
保護猫多頭飼いを10年している私が知り得た事や経験した事等を日々更新しております。
ご質問:保護猫を迎え入れたいと思っているのですが・・・
保護猫を迎え入れたいと思っているのですが、今度譲渡会で会う予定の保護猫は猫エイズ陽性です。
もし仮に、猫エイズ陽性の猫を迎い入れるとしたら、注意点等ありますでしょうか?
ご回答:猫エイズ陽性でも、100%発症するわけではありませんが・・・
ご質問者様は、譲渡会で気に入った猫がいて、改めて会いに行くとのことです。
事前に、その猫が猫エイズ陽性だという事を知らされたとのことです。
猫エイズ陽性の猫を迎え入れることもそうですが、保護猫を迎え入れるのも初めてで、今回初の猫との生活をスタートさせることになるとのこと。
事前にある程度の知識を持っておきたいとのことで、質問したとのことでした。
私自身、生活を共にしている四猫は、どの猫も保護猫ですが、猫エイズ陰性でした。
が、猫エイズ陽性だった<カトリーヌ>を保護した際に、かかりつけ医に言われたことをメモしていたので、それらと新たに調べて知った事を返答として掲載したいと思います。
<カトリーヌ>については以下を御覧ください。
猫エイズとはどんな病気?
猫免疫不全ウイルスが原因で起こる症状を「猫エイズ」と呼んでいます。
猫免疫不全ウイルスに感染した猫は、猫エイズの菌(ウイルス)を持つ、いわゆるキャリアとなります。
この段階では、猫自身の免疫がウイルスの活動を抑え込んでいるため、何の症状も出ていません。
猫エイズウイルスキャリアの猫が全て発症するわけではありません。
キャリアであっても、ずっと発症をせずに、そのまま天寿を全うする猫もいます。
やがて、ウイルスが免疫によって抑え込まれないようになると、「発症」となります。
発症すると、免疫機能が低下するため、「日和見感染(ひよりみかんせん)」という、健康な状態では感染症を起こさない病原体(弱毒微生物・非病原微生物・平素無害菌などと呼ばれる)が原因で発症する状態となります。
その結果、腫瘍や口内炎、貧血、下痢や食欲不振など症状が出て、症状が進行すると最終的にはほぼ100%に近い確率で亡くなります。
猫エイズの感染経路は?
猫エイズキャリアの猫による咬傷で感染します。
猫エイズウイルスは感染力の強い病原体ではないので、空気感染や接触感染はしません。
完全室内飼いの場合は猫エイズウイルスに感染する機会は殆どありません。
が、野良猫の中には猫エイズキャリアがいます。
TNTAで野良猫を保護する活動が広まってきていますが、保護しきれていない野良猫同士の喧嘩や猫エイズウイルスキャリアの母猫が子猫を産む事で猫エイズキャリアの猫が増えてしまうこともあります。
TNTAについては以下を御覧ください。
その他詳細については、以下を合わせてご覧ください。
【猫エイズについて】【四猫 多頭飼い】 - 保護猫との生活を綴ります
猫エイズウイルスについての正しい情報が世の中に広まる事を願っています。
エイズ
という単語で正しくない情報をうのみにしてしまうケースもあるようで、そのため、
猫エイズウイルスキャリアの猫の事を、
りんご猫
という表現をするケースもあります。
りんご猫については、以下ご覧ください。
また、生後2か月未満に、猫ウイルス陽性と診断されたとしても、
半年程度間をあけて
改めて検査をしてみることをオススメされました。
抗体が反応して、猫ウイルスキャリアだと診断されてしまうケースもあるようです。
あなたにも、先々まで心休まる猫猫ライフが訪れることを。