保護猫が抱っこを嫌がる5つの理由とその対策
過去の投稿で、保護猫を迎え入れる際には、ケージを用意したほうが良い、という点と、一定期間が経過しケージから出る事が出来るようになって、部屋作りについて、を投稿しました。
保護猫を家族に迎えたものの、抱っこを嫌がる猫に困っている飼い主さんも少なくありません。
猫を抱っこして愛情を示したいけれど、逃げたり嫌がられたりすると、悲しい気持ちになりますよね。
我が家の場合、三ニャン坊さんたは全く抱っこが出来ません。
そのため、病院に連れて行くために、キャリーバッグに入ってもらうのに、相当苦労します。
本記事では、保護猫が抱っこを嫌がる主な理由と、その対策について詳しく解説します。
目次
- 1. 環境に慣れていない
- 2. トラウマがある
- 3. 個体差による性格
- 4. 抱っこ自体がストレスになる
- 5. 抱っこの仕方が不適切
- 対策1. 猫のペースに合わせる
- 対策2. 安全な空間を作る
- 対策3. しっかりした抱っこ技術を身につける
- 対策4. ポジティブな体験を増やす
- 対策5. プロの助けを借りる
- まとめ
1. 環境に慣れていない
保護猫が新しい家に来てからすぐに抱っこを嫌がるのは、単純にまだ環境に慣れていないからです。
猫は非常に敏感な動物で、新しい環境や人々に慣れるまでに時間がかかることがあります。
特に保護猫は、これまでに経験した環境や生活パターンが異なるため、急激な変化に戸惑いを感じることが多いです。
抱っこは猫にとって、逃げ場を失い、自分の身を守ることができないという不安感を引き起こす可能性があります。
2. トラウマがある
保護猫が過去に虐待や不適切な扱いを受けていた場合、抱っこを嫌がるのはそのトラウマが原因であることがあります。
特に保護猫は過去の経験によって、人間に対して不信感や恐怖心を抱いていることがあり、触られること自体に抵抗感を示すことが少なくありません。
猫が以前にどのような環境で育ったかを知ることは難しいですが、トラウマがある猫には特に時間をかけて信頼関係を築くことが大切です。
3. 個体差による性格
猫にも性格の違いがあります。
人間同様、猫にも社交的な子や内向的な子、抱っこが好きな子や嫌いな子がいます。
保護猫が抱っこを嫌がる理由は、単にその猫の性格によるものかもしれません。
抱っこが苦手な猫に無理に抱っこをしようとすると、逆にストレスを感じてしまい、さらに抱っこを嫌がるようになる可能性があります。
4. 抱っこ自体がストレスになる
抱っこされることで、猫がストレスを感じることもあります。
猫は自分の自由を好む動物で、抱っこされることによって動きを制限されることに不安を感じる場合があります。
特に体を強く締め付けたり、猫の望むタイミングではない場合、抱っこは単なる愛情表現でなくストレス源になってしまいます。
5. 抱っこの仕方が不適切
猫を抱っこする際の姿勢や方法が不適切だと、猫は不快感を覚えてしまいます。
例えば、猫の体をしっかり支えていなかったり、足を無理に固定しようとすると、猫はバランスを崩して不安定に感じるため、嫌がることがあります。
また、急に持ち上げたり、無理に抱き上げると、猫に恐怖心を与えることもあるので注意が必要です。
対策1. 猫のペースに合わせる
猫が環境に慣れるのには時間がかかることがあります。
焦らず、猫のペースに合わせて、少しずつ信頼を築いていきましょう。
猫がリラックスしている時や遊びの後など、落ち着いた状態の時に抱っこを試みると良いです。
また、無理に抱っこしようとするのではなく、まずは猫が近づいてくるのを待つ姿勢が重要です。
対策2. 安全な空間を作る
猫が安心して過ごせる環境を整えることも重要です。
猫用の隠れ家やキャットタワー、快適な寝床を用意して、猫が自分のペースで過ごせる場所を提供しましょう。
特に保護猫は、新しい環境に馴染むまで時間がかかることが多いので、安全で落ち着ける場所を作ることが、抱っこを受け入れてもらう第一歩です。
対策3. しっかりした抱っこ技術を身につける
猫が安心できる抱っこの方法を身につけることも大切です。
猫を抱っこする際は、まずお腹や後ろ足をしっかり支えることで、猫に安定感を与えましょう。
猫が不安を感じないように、持ち上げる際はゆっくりと優しく行い、猫の気持ちを尊重した方法を心がけてください。
対策4. ポジティブな体験を増やす
抱っこに対して良い印象を持ってもらうために、ポジティブな体験を増やすことも重要です。
例えば、抱っこした後にお気に入りのおやつをあげたり、優しく撫でることで、抱っこが良いことだと感じさせることができます。
徐々に抱っこに慣れさせ、ポジティブな経験を積み重ねていくことで、猫が抱っこを嫌がらなくなることがあります。
対策5. プロの助けを借りる
どうしても猫が抱っこを嫌がる場合、プロの助けを借りることも一つの方法です。
獣医や動物行動学の専門家に相談することで、猫の行動の背景や適切なトレーニング方法についてアドバイスを受けることができます。
専門的なサポートを受けながら、猫のストレスを最小限に抑えつつ、信頼関係を築いていくことが大切です。
まとめ
保護猫が抱っこを嫌がる理由には、環境への不慣れや過去のトラウマ、性格など様々な要因があります。
しかし、焦らず猫のペースに合わせ、適切な方法で信頼関係を築くことで、抱っこを受け入れてくれる可能性は高まります。
猫にとって抱っこが安心できる行為となるよう、日々のケアと努力を惜しまずに取り組んでいきましょう。困った時はプロの力を借りることも一つの方法です。