「たくらだ猫の隣歩き」とは?意味や使い方、実例3選をやさしく解説
「たくらだ猫の隣歩き(となりあるき)」
という言葉を耳にしたことがありますか?
この少し風変わりな響きの言葉は、実は猫の行動を表しながら、人間の心理や行動にも通じる深い意味を持つことわざです。
猫好きな方や、愛猫と日々過ごしている飼い主さんであれば、
「ああ、こういうことある!」
と思わずうなずいてしまうような表現かもしれません。
本記事では、「たくらだ猫の隣歩き」の意味や語源、実際の使用例を3つ挙げながら、わかりやすく丁寧に解説していきます。
ぜひ、愛猫との日常に重ね合わせながら、お楽しみください。
我が家の猫は、完全室内飼いですが、自宅近くには、複数の野良猫さんや、室内と室外を自由に行き来する猫も居ます。
目次
「たくらだ猫の隣歩き」とは?意味と由来
「たくらだ猫の隣歩き」とは、
「心を許していない相手に対して、警戒しながらも付き合いを続ける様子」
をたとえたことわざです。
この表現は、
「たくらだ猫=疑り深く、心を開かない猫」が「人の隣を歩く」
という、不自然な状況に着目したものです。
一見仲が良さそうに見えるが、内心は警戒心や疑念を持っている・・・そんな人間関係の裏にある心理を表現しています。
語源について
このことわざの語源には諸説ありますが、江戸時代の庶民の生活の中で生まれたとされています。
「たくらだ」は「たくらむ」や「たくる(計る)」に通じ、「計算高く、油断ならない」印象を表します。
つまり、「たくらだ猫」とは単なる人懐っこい猫ではなく、あくまで「隙を見せない猫」なのです。
このことわざが使われる場面
「たくらだ猫の隣歩き」は、日常生活の中でも以下のような場面で使用されます。
① 表面的には仲良くしているが、実は疑心暗鬼な関係
たとえば職場で、ライバル同士の同僚が表面上は笑顔で接しているが、内心では互いに信用していない——そんな関係性です。
② 利害関係のある付き合い
仕事やお金の利害が絡んでいて、表向きは協力していても、内心では相手の動向に警戒しているような場面です。
③ 愛想は良いが、本心を見せない相手との関係
誰にでも愛想がよく、親しげな人が、実は本心を見せないタイプであると気づいた時などにも使われます。
実際の使用例3選
使用例①:職場での会話
Aさん:「最近、田中さんと山本さん、急に仲良くなったよね?」
Bさん:「うーん…なんか『たくらだ猫の隣歩き』って感じしない?」
解説:表面上は親しげだが、お互いに裏で駆け引きしている印象がある場合に使われます。
使用例②:ママ友同士の話題
ママA:「〇〇さん、あの人とはよく一緒にいるけど…なんとなく気を遣ってそうよね」
ママB:「そうね。『たくらだ猫の隣歩き』って感じかも」
解説:心を許していないけれど、付き合いを続けている様子をやんわりと表現しています。
使用例③:政治家同士の報道を見て
ニュース解説:「今回の共同声明も、『たくらだ猫の隣歩き』的な政治的配慮がうかがえます」
解説:仲良さそうに見えるが、実際は互いに警戒している様子を評論的に述べる際に使われます。
なぜ「猫」がことわざに使われるのか
猫は自由気ままで、気分屋で、人間との距離を自在に保つ生き物として知られています。
そのため、猫の行動は日本語のことわざや慣用句でしばしばたとえに使われます。
「借りてきた猫」や「猫をかぶる」などもその一例です。
猫の“隣を歩く”という不自然さ
猫は基本的に自分のペースで動くため、人の隣を歩くことは珍しいです。そのため、猫が隣を歩くという行動自体が「不自然」かつ「不信」を象徴しているのです。
猫好きだからこそ伝わるニュアンス
猫を飼っている方なら、猫が本当に信頼している時だけそっと寄り添ってくれることを知っています。その逆、つまり「まだ心を許していないけれど、とりあえず近くにいる」状態は、まさにこのことわざのイメージにぴったりです。
まとめ
「たくらだ猫の隣歩き」は、表面的には親しげに見えても、内心では互いに警戒心を持っている関係をあらわすことわざです。
猫の警戒心や自由さをうまく比喩に取り入れた、ユーモラスで奥深い表現といえるでしょう。
愛猫と暮らす皆さんにとっても、猫の心の動きを人間関係にたとえたこの言葉は、きっと身近に感じられるはずです。
日常の何気ない会話の中でも、ぜひこの表現を取り入れてみてください。
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