保護猫との生活を綴ります

元野良猫を保護し、猫の多頭飼いしております。2010年、はやとちりから、保護猫との生活を始めた男の日々。あれよあれよ、と、二猫、三猫となり、2020年6月に、四猫となりました。猫との生活、猫の行動、猫の食べ物や病気、等等、保護猫との生活にて感動した事などを綴ってきます。野良猫として生を授かり、保護猫として命を全うしていく、四猫。2022年、都内に戸建て物件を購入し引っ越しをしました。2022年5月31日、五猫となりました。

【物議】保護猫のサブスク? ねこホーダイ 炎上騒ぎについて感じたこと

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2022/12/15 公式サイトにて告知された

保護猫のサブスク?ねこホーダイ

が、炎上しているようです。

賛否両論あるようですが、私自身、冷静になって、

ねこホーダイとはサブスクなのか?

何故炎上騒ぎになっているのか?

私自身の考え

等纏めてみたいと思います。

【物議】保護猫のサブスク? ねこホーダイ 炎上騒ぎについて感じたこと

猫ホーダイ

ねこホーダイ

〜画像は公式サイトからお借りしています〜

ねこホーダイとは?

以下公式サイトからの引用です。

「猫を飼うなら一生責任を持って面倒を見る」これは当たり前のことですが、それだと高齢者や単身者は中々飼うことができません。それならその「責任」を誰かが代わりに負えばいいのではないか、そんな思いで作られた「人と猫をつなぐプラットフォーム」それが会員制サービス『ねこホーダイ』です。
『ねこホーダイ』は月額380円の会員制サービスです。会員様は提携シェルターの猫を無料で譲り受けることができます。面倒な審査やトライアルもなく高齢者や単身の方でも大丈夫です。
また、会員様が飼っている猫を飼えなくなった場合に、提携シェルターに無料で引取ってもらうことができます。
その他にも『ねこホーダイ』会員限定コンテンツなどもご用意しております。

猫を飼うなら『ねこホーダイ』

皆様のご利用をお待ちしております。

猫を保護団体から引き受ける際に、

非常に厳しい審査

があり、保護猫と生活したいのに断念する方が沢山いらっしゃるのは認識しています。

  • 年齢的な点
  • 先住猫が居る居ない点
  • 結婚してるしていない点

等、猫を迎え入れる際に、保護団体からさまざまな基準を突きつけられるそうです。

保護団体には、猫を譲渡する際には責任がありますので、一定の基準を設けるのは当然のことかもしれません。

随分前ですが、猫を保護している団体が運営しているシェルターに行った時があります。

そのシェルターでは、入館するだけでも非常に細かい制約があり、身分証も提示した記憶です。

新型コロナウィルス感染症なんて全く認識されていなかった当時でしたが、体温も計られたと記憶しています。

そのくらい規制があったのですから、保護団体から、猫を引き受けるなんて、敷居が高いと感じても当然の事かも知れません。

実際に、猫を保護団体から引き受けようと思ったけど、敷居が高く、結局、ペットショップの猫を迎え入れたなんて事は少なからずあると思います。

何故炎上騒ぎになっているのか?

細かい理由はあるのでしょうが、ざっくりと言うと

  • 猫には心がないのか?
  • 猫は家につく(環境の変化が苦手)
  • 猫はトイレに敏感
  • 戻された猫の治療はちゃんとするのか?
  • 猫が虐待に合わないのか?

等が炎上騒ぎに発展している点のようです。

猫をモノのように扱っていることや、環境変化が苦手な猫に対して、極論を言えば、1週間のうちに何カ所も住む家が変わってしまう可能性のある

猫のサブスク、ねこホーダイの仕組みはけしからん、何を考えているのだ

って炎上騒ぎになっているようです。

サービス廃止の為の署名活動もされているようです。

世論の盛り上がりにより、環境省が、実態調査を開始するとの報道がありました。

  • シェルターが適切な運営をされているのか
  • 届出はちゃんとされているのか
  • 運営費用の流れはどうなっているのか

等を調査するとの事です。

サービス開始告知から10日余りが経過しています。

公式サイトはアクセスが集中して繋がりにくくなっていたりします。

猫のサブスクが良い、悪いの議論をする前に、考えないといけない事があるのではないかと思います。

私自身の考え

まず、事実として、野良猫が保護され、保健所に行った場合、

おおよそ1週間程度で、殺処分される

【処分という表現は適切ではないかもしれませんが、敢えて、殺処分と表現しています】

各自治体によりその期間の長短はあるでしょうが、おおよそそのようになっています。

また、自治体によっては保護した猫を終生面倒を見続けるセンターもあるようですが、稀だと思います。

対象期間:令和2年4月1日~令和3年3月31日(2020年4月1日~2021年3月31日)

の環境省のデータにて、殺処分された猫は全国で、

19,705猫

との事です。

これが事実です。

内訳を見ますと、

飼い主から保健所へ持ち込まれた猫数;合計:10,479猫(成猫:7,454猫、幼猫:3,025猫)

所有者不明(いわゆる野良猫)で保健所へ持ち込まれた猫数;合計:34,319猫(成猫:6,465猫、幼猫:27,854猫)

対象期間で保健所に持ち込まれた猫数は、44,798猫

そして、譲渡数は、25,130猫とのことです。

多くの保護団体の働きにより、保健所に引き取られた猫のおおよそ半分が、保護団体により、引き受けられ、そして、保護団体から新しい家族へと譲渡されたという現実がある一方で、おおよそ半分の猫が、保健所でその一生を終えているという側面もあります。

統計データ詳細にご興味ある方は、以下環境省サイトにてご覧いただけます。

www.env.go.jp

実際、義母が引き受けた猫(みゃあ、みゅう)も、義母が引き受けなければ、次の日にでもそうなる事になっていたそうです。

猫をモノのように扱ってる!と非難されている方々に問いたい。

自身で、どれだけの野良猫を保護してきたのか?

弱った野良猫が目の前に居たとして、見て見ぬ振りした時ないのですか?

野良猫に、無責任にご飯を給与して、保護すらしないという事はないですか?

と。

実際問題、個人で野良猫を保護し、終生飼養をしていくのには限界があります。

お金の面もそうですが、時間的な部分もそうです。

また、猫ブームの到来等で、飼育放棄されてしまう猫だって少なくはありません。

前述の環境省サイトによると、

理由はどうあれ、対象期間で、10,479猫が、飼い主の手から保健所に持ち込まれています。

これが現実です。

1猫でも多く、終生飼養がされる可能性のある形で、人間の元に引き取られていく可能性を広げる、

ねこホーダイ

私が利用することはないでしょうが、世の中に受け入れられるべきだと感じます。

表現の仕方や、サービスの打ち出し方等、話題性を狙ったのか、奇抜にしすぎたのでは無いか、と感じる部分もあります。

猫を保護している団体、東京にも多数ある事は知っています。

ただ、団体で受け入れられる猫数も限りがあり、目一杯になってるところも少なくないと感じます。

実際問題、野良猫の受け入れを拒否している団体もあるように見受けられます。

保護団体にもキャパシティがあるので、無制限に受け入れ出来ない、というのも影響しているのだと思います。

ねこホーダイによって、保護団体が保護出来る猫の数が増えれば、保健所で一生を終える猫が減る、その可能性があると感じるのです。

サービス名は、軽い印象を受けますが、

利用規約には、詳細がちゃんと掲載されており、反対派の方が言うような猫を虐待目的でサブスクしようとしている人間は排除出来るのではないかと感じます。

猫のサブスクなんてけしからん

と批判している方々が、公式サイトをちゃんと理解した上で、批判をしているのでしょうか?

 

まとめ

我が家の猫氏は、みな元野良猫です。

我が家での許容猫数は、他の家庭に比べたら多いかもしれませんし、少ないかもしれません。

一個人が出来ることなんて、ミジンコのように小さいことだと感じています。

野良猫保護に対して、猫の殺処分に対して、一石を投じた形になったねこホーダイ。

この事で、一猫でも多くの野良猫が幸せな一生を過ごせるきっかけになれば良いと思っています。

私自身が出来ることはミジンコ並だからと認識しているからこそ、縁あって我が家に来た五猫には、自分の事以上に感情を持って接し続けています。

 

追記

残念ながら、2022年12月29日、公式サイトにて、

サービスの停止のお知らせ

がありました。

noraneko-bank.co.jp

申込は多数あったようです。

野良猫が幸せになる可能性が、また1つ、世論によって潰されたと感じざるを得ません・・・